「このマンションを購入したい人」などいない!チラシに騙されないで冷静な判断を

あなたのマンションにこういうチラシは入っていませんか?

このマンションを4000万で購入したい人がいます!

そのチラシを目にしたとき、あなたはまずどう思いますか?「え、ほんと?買ってくれるなら・・・お金にも困ってるし」・・・?

ちょっと待ってください。

それでは逆に問います。もしあなたがマンションを買いたいと思ったなら、今すぐ手を付けますか?それも、オープンになっていない物件を、オープンにされていない金額で、それにまだ空くかどうかも分からないマンションを高値で・・・?

マンションの詳細情報がないのに金額を提示してくる業者は要注意

中古マンションを買おうと思ったら、じっくり選びませんか?立地、付近の環境、どんな人が住んでいたのか?部屋はどのような状態なのか?

つまり、新手の営業、ということです。チラシというものは、ギョッと目を引く言葉でなければ見てくれません。購入希望の人物が実際にいようがいまいが、「マンションを売りたい」と思っている人物を洗い出すことができれば不動産会社の占めたもの。本当に売りたいとなど思っていないのに、売却の話が進んでしまうようなケースもあるのです。

このマンション、とはっきり記載されていなくても「〇〇駅から徒歩10分以内のマンション」だったり「2LDK60㎡以上のマンション」だったり仕掛けは様々。大手不動産会社は担当エリアがあり、その中からターゲットを探しています。1件1件声を掛けていくわけにはいかず、チラシを必死になって配布するのですが、より効率よくターゲットを釣り上げるため、過激な表現で人の心のスキを突くのです。

買い手の人物像が具体的であればあるほど、本当にその金額で買ってくれそうな、またそれがすぐに手に入りそうな気がします。

チラシの金額で売買が成立したケースはほとんどない

しかし実際の調査では、チラシの金額で売買が成立したケースはありません。

4000万、という金額が設定されていたとしても、「リフォームするのにウン百万かかる」「リフォームできない傷があるため値が下がる」「少し駅から離れる」という様々な理由で金額はたたかれます。

40代夫婦2人が住んでいた部屋と男児3人がいる5人家族が住んでいた部屋とでは、明らかに損傷具合は違います。そんなことも分かる前から4000万で!と金額を提示する人などいません。ちょっと冷静になれば分かることです。

順当に探していたとしても、そうやって金額はマイナスされていったりするのです。

「今すぐ売りたいわ」とホイホイ電話をしたあなたは、格好のカモなのです。

チラシを見てすぐに電話をしたあなたは、足元を見られます。

購入したい人が「今」存在している、逃してはいけない、と思ってすぐに連絡をしてしまった結果です。それが希望しない売却だったとしたら・・・もう目も当てられません・・・。

車の売却を見積りすると、買い取り業者さんから「今ならこの金額で買えます。明日になると分かりません。下がるかもしれません」というような言葉を聞いたことがありませんか?

不動産は車以上に高額。その高額な物が「今すぐ」売り買いされるか、という常識的な観点に立って考えてみましょう。

賃貸物件は早く押さえてしまわないと流れてしまう可能性もありますが、それももし流れてしまったら「自分には合わなかった」と諦めるくらいの気持ちが大切。不動産とはそういうものなのです。

あなたは今住んでいるそのマンションを本当に売りたいと思っていますか?もし思っているのなら、しっかりと時間をかけて見定めてくれる不動産会社を選ぶべきです。チラシの言葉に惑わされるのではなく、数社を回り、真摯な交渉に応じてくれる誠実な不動産会社を見定めてください。

マンション売却の怖さ!売りに出したマンションは両手に注意

せっかく売りに出したマンションですが、全く売れないことがよくあります。

マンションの見学や内覧などの回数が明らかに少ない為、1ヶ月で1組程度の見学しか来ないのです。

売却を依頼している不動産会社に問い合わせても「こっちも努力しているんですが、見学希望する人が少なくて。」といった返事が返ってきます。更に「値段をちょっと下げましょうか?」と言われてしまう始末です。

こういった時に不動産業界で呼ばれている「干されている」かもしれないのでよく注意したほうがいいです。

この場合の「干す」という意味は、マンションの売却を依頼している不動産会社が値段を下げさせようとして、あえて見学などを入れないでそのままに放っておくことです。

どうして不動産会社はこんな酷いことをするのか。それは、あなたのマンションを干せば不動産会社が得をするからです。

不動産会社が得するマンション売却の両手

例えば、あなたのマンションを5000万円で売却した場合。

あなたがその値段で売却を依頼しても、「買いたい!」という人はいなかった。

そうなると、売却を依頼した不動産会社は他の不動産会社にも公開してより多くのお客さんを集めようとします。

こうすれば見学したいという人も増えて、「5000万円で買いたい!」と希望するお客さんがいるかもしれません。

ただ、あなたは売れて良かったと思いますが、あなたが売却を依頼した不動産会社は「156万円の手数料」だけしか入ってこない事になるのです。

不動産会社の仲介手数料は、マンションの価格の「3%」+6万円だからです。

3%+6万円の「6万円」とは?

5000万円×3%+6万円=156万円という式になります。

マンションを買ったお客さんからの手数料は、そのお客さんを探してくれた他の不動産会社に支払われるのです。

あなたが最初に売却を依頼した不動産会社は、「お客さんをあなたが自ら探してきて、両者から手数料がほしい!」というのが本心でしょう。

売主様と買主様の両方から仲介手数料をもらえることを「両手」と業界用語で呼ばれています。

こういった事があるので、不動産会社からは「頑張って探しておきます!」と言われたのにも関わらず、断っている場合もあるのです。

中には購入したいという申し込みがあったのにマンションの売主様には一切言わないで帳消しすることもあるのです。

そうすれば売主様に「もう少し値段を下げましょう!」とか「このままだと売れない」という雰囲気に持っていくようにするのです。

5000万円を下げて、4500万円にしてもらって自分のところのお客さんと契約をするのです。

売主様の手数料4500万円×3%+6万円=141万円

これが不動産会社がもらえる手数料になるのです。

買主様の手数料4500万円×3%+6万円=141万円

合計すると、141万円+141万円=282万円
こうすれば不動産会社は126万円(282万円・156万円)多く儲かってしまうのです。

不動産会社の営業をしている人がマンションを干すのは、「フルコミッション」で働いているからと言われています。

実際にかなりの数の不動産会社の営業をしている人が「フルコミッション」だそうです。

このような人達の給料は「不動産仲介の手数料」で決まってくるのです。その為、少しでも多くの手数料をもらいたいと思っているのです。

そうすれば、自分の給料が上がるからです。できれば「両手仲介がいい!」と願っている人が増えているのです。

不動産会社の営業を頼む場合に重要なことは「フルコミッション」で働いているのか。これは選ぶ際の大きなポイントとなるでしょう。

あなたのマンションはどうですか?ずっと、売れないまま放置されているかもしれません。「値段を下げましょう」という雰囲気になりつつありませんか?

心当たりがある人、心配な人は一度「干されている?」と疑ったほうがいいですよ。しっかりと確認しておくことが大切です。