不動産会社によるマンション買取に潜む罠、本当に信頼できるのか?

マンションを売る相談をしに不動産会社へ向かうと「万一マンションが売れない場合でも、弊社にて買取をしています」という声をかけられる場合があります。

大手でも、中小でもこうした声をかけられるケースは多々あります。

売れなくても、不動産会社が買い取ってくれるならぜひお願いしたいと考える方もいらっしゃるとは思いますが、早まってはいけません。

なぜかというと、不動産会社による買取の金額は、実際の相場よりも3割以上低いというケースが往々にあるためです。

不動産会社がマンションを買い取るということは、不動産会社がマンションの保有者になるというわけではなく、最終的に転売するために使用するということです。

当然転売する際、不動産会社は利益を生み出そうとします。それがまさに、相場より3割以上も低い価格でマンションが売られることになる理由です。

不動産を買い取ると言うのは、別に売主の味方であるということではありません。不動産の買い取りほど儲かるものはないので、不動産会社はそれを狙っているのです。

不動産会社によるマンション買取の罠

それでは、実際に例を挙げて確認していきましょう。

あなたはマンションが5000万で売れればいいというような気持ちで不動産会社を訪れました。

一方不動産会社はそのマンションが5500万で売れる価値があると判断しました。こうしたケースでは、不動産会社はなんとしてもマンションの買取をしたいと考えます。

不動産会社が買取をせずに仲介した場合に得られる利益は以下になります。

売主様からの手数料 5500万円×3%+6万円=171万円
買い主様からの手数料 5500万円×3%+6万円=171万円
合計 171万円+171万円=342万円

一方、買取を行うケースでは、売主様から5000万円でマンションを買い取って5500万円で転売を行います。

すると500万円もの利益が生まれ、仲介する場合より168万円多い利益を得ることが出来ます。

このように、不動産会社にマンションを買い取らせると、結局実際の売値より安く売ることになります。そのため、買取に際してはじっくり考えてから行う必要があります。

仲介会社と買取会社の組み合わせに気をつけて!

マンションを売る際には、「マンション買取業者」には特に気をつけてください。

前の章でも書きましたが、不動産会社にマンションを買い取らせる場合、相手の利益のために3割以上も安く売る羽目になってしまいます。

あくまで、仲介会社は買い取るのは最終的に売れなかった場合といいますが、実際には最初から買い主を紹介する気がなく、買取を狙っている仲介会社もあるので気をつけましょう。

また、マンションの買取をしていない不動産会社だからといって必ずしも安心できるというわけではありません。

というのも、不動産会社がマンションを買い取っていない場合でも、最終的に「マンション買取業者」にマンションを売ることを想定していることがあるからです。

マンション買取業者にマンションを売ることができるのは、不動産会社にとっては嬉しいことです。

それは、普通に仲介した場合の2~4倍もの利益を得ることが出来るかもしれないからです。

例えば、あなたは5000万でマンションを売ろうとしています。

その場合に、マンションの買い主が「マンション買取業者」ではなく、別の不動産会社によって紹介された個人の場合、あなたを担当する不動産会社が獲得する手数料は156万です。

5000万円×3%+6万円=156万円

買い主様からの手数料を手に入れるのは別の不動産会社なので、あなたを担当する不動産会社に入るのは156万円だけです。

一方、マンションの買い主が「マンション買取業者」である場合はどうでしょうか。
そうした場合、マンションの買い取り額は下がります。
マンション買取業者は、相場の額よりかならず安く購入するので、例えば買取額が4500万円だったとします。
このケースでは、あなたを担当する不動産会社はあなたからだけでなく、マンション買取業者からも手数料を得ることができ、282万円の仲介手数料を得ることが出来ます。

売主様からの手数料 4500万円×3%+6万円=141万円
買い主様からの手数料 4500万円×3%+6万円=141万円
合計 141万円+141万円=282万円

また、マンション買取業者はマンションを購入した後、それをリフォームしたうえでまた売却を試みます。

そして、あなたを担当した不動産会社が、そのマンションの販売担当になるのです。例えば、リフォーム済みマンションをこんどは5000万で売却したとします。

その場合にあなたを担当する不動産会社は、

売主様からの手数料 5000万円×3%+6万円=156万円
買い主様からの手数料 5000万円×3%+6万円=156万円
合計 156万円+156万円=312万円

312万もの手数料を282万円に加えて手にすることになります。

よって不動産会社は、マンション買取業者を利用し、438万円(282万円+312万円-156万円)も普通の取引より多く設けることになります。

こうした事情を理解すると、マンション買取業者に対して売主様のマンションを売却することが、不動産会社にとってどれだけ得なのか良く分かると思います。

不動産会社からしてみれば商売なので当然のことかもしれませんが、売主様にとっては大きな決断になりますし、少しでも高く売りたいと考えているでしょうから考えられない話です。

マンションの売却を考えている方は、ぜひこの点に充分気をつけていただければ幸いです。

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